中国から商品を輸入するにあたり、
- 関税
- 消費税
- 通関手数料
がかかってくるのはご存じですか?
これらはどうやって計算されているのでしょうか?
結構ややこしかったりするので、リサーチ段階ではざっくり計算しています。
でも、原価計算ができていないと、うっかり赤字なんてことになったら、大変!
今回は、先日、中国からEMSで商品を送ってもらったときの
実際の「国際郵便物課税通知書」を見ながら、計算方法をひもといてみます。
関税の計算方法
まずは関税から。
商品代金と送料、保険料を合わせたものの60%が課税価格となります。
今回の書類では「33,200」となっているところですね。
課税価格が20万円以下の場合、
税率は一般的に簡易税率が適用されるので、今回は3%でした。
33,200円×3%=996円
10円未満を切り捨てるので、関税は「990」円でした。
(実際に納付する額は100円未満を切り捨てるので「900」円です。)
消費税の計算方法
関税のほかに払わないといけないのが、消費税。
消費税はご存知のように2021年現在、一部を除いて10%です。
うち、7.8%が内国消費税、残り2.2%が地方消費税だそうです。
消費税はなんと関税にもかかる!ので、
さっきの課税価格「33,200」円と
100円未満切り捨てた関税額「900」円を足した額
33,200円+900円=34,100円
「34,100」円の1,000円未満切り捨てた額「34,000」円に対して計算されます。
ややこしい。。
34,000円×7.8%=2,652
なので、内国消費税額は「2,652」円となるようです。
地方消費税(2.2%)は、
内国消費税額の22/78に当たる額なので、
「2,652」円を100円未満切捨てした「2,600」円に22/78をかけて
2600×22/78=733.333
「733」円となりました。
切り捨て、ややこしいですね。
まぁ、当然なんですが、通知書の通りでしたね。
実際に支払う額は、
内国消費税と地方消費税を足して、
2,652円+733円=3,385円≒3,300円
100円未満切り捨てた額なので
3,300円となります。
こんなややこしい計算を覚える必要もないですが、
ざっくりと計算方法がわかっているだけでも
経費計算がしやすいです。
通関手数料の計算方法
最後に通関手数料です。
EMSの場合、1箱200円がかかります。
今回は、約55,000円の商品を仕入れるのに、
関税900円、消費税が3,300円、通関手数料200円の
合計4,400円がかかりました。
長々と説明してきましたが、
ざっくりとでも、輸入にかかる税金に関して、
おわかりいただけましたでしょうか?
難しいですが、ざっくりとでも費用を計算できると
赤字が出にくくなりますよ。
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